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2016.04.03

CITY RIDING WITH MOUNT AIN BIKE_PLAY 01

大人の自転車遊び!Vol,1_街でこそMTB!

世間ではロードバイク・ブームと言われて久しいけれど、なんだかいま、タフでワイルドなMTB が気になる。街の路上に現われる、段差、側溝、荒れた路面……。MTB は都会の荒野を走破する、プレイバイクなのだ。

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 今からもう30年近く前のことだ。
80年代後半から90年代前半にかけて、クルマの世界では〝ヨンク〞のブームが到来した。いま40代以上の人ならきっと、パリ・ダカール・ラリーで砂漠を疾走するパジェロの姿に胸をときめかせたに違いない。そして若き日のキムタクがCMキャラクターを務めたトヨタRAV4は、「街乗りヨンク」というニーズを一気に顕在化させた。先のパジェロも然りで、オフロードをガシガシ走れるタフなヨンクは、当時のモテグルマだったのである。
 そんな流れを受け、自転車の世界にもムーブメントが巻き起こった。マウンテンバイク・ブームである。細身のクロモリフレームにフラットバーハンドル、太めのオフロードタイヤを履いたマウンテンバイク(MTB)の、ちょうどヨンクのような、そのタフでワイルドな雰囲気が若者たちの興味を惹きつけたのだ。

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 MTBという自転車は70年代後半、カリフォルニアに住むヒッピーたちがビーチクルーザーに太いタイヤを付け、急勾配の山を下って遊んだのがその起源と言われる。そのマウンテンバイク創始者の一人が有名なゲイリー・フィッシャーだ。そして81年、スペシャライズドが初の量産MTBである「スタンプジャンパー」を発売し、ムーブメントは一気に世界へと広がった。
 80年代後半、大学生だった僕もMTBを買った。アメリカの「ダイヤモンド・バック」というメーカー製で、確か値段は8万円ぐらい。学生だった僕にヨンクは買えなかったが、MTBならバイト代で買えたのだ。このダイヤモンド・バックで僕はあちこち走り回った。ただし〝街〞ばかりだが。陸サーファーならぬ、街マウンテンバイカーだったのだ。

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 その後、ヨンク・ブームもMTBブームも去り、2000年代にふたたび自転車のムーブメントが起こったとき、その主役となったのはロードバイクだった。軽量なフレームに細身のタイヤ、ドロップハンドル。ロードバイクはその「軽さ」と「スピード」という魅力で新たなサイクリストを生んだ。いっぽう複雑なサスペンションシステムを備え、独自の進化を遂げていたMTBは、ふつうの自転車乗りにとっては、いささかトゥ・マッチな存在となってしまった感は否めなかった。
 だがいま、クルマの世界ではヨンクの進化系と言える「S U V( スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)」がメインストリームとなっているように、僕はいまふたたび「MTB」に注目したい。いや、別に山まで行って走り回らなくてもいいのだ(もちろんそれはとても楽しいけれど)。勧めたいのはむしろ「街乗りでMTB」なのである。

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 街なか、とくに都心を移動している限り、自転車で高いスピードを維持して走るのは難しい。信号、渋滞、車線の規制……。ストップ&ゴーを含めた平均速度は、せいぜい時速10〜15㎞といったところだろう。であれば、何もロードバイクに乗る必然性はない。むしろ街なかでは、側溝、段差、荒れた路面といった、ロード用の細いタイヤでは厳しい状況に直面することが間々あるからだ。
 だがMTBに乗った瞬間、側溝や段差や荒れた路面を超えることは、「ちょっとした楽しみ」に変わる。とくに大径ホイールを履いた「29er(トゥーナイナー)」のようなバイクであれば、ちょっとした段差やギャップは、まるでに何ごともなかったかのように乗り越えてしまうだろう。

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 ある休日の朝、僕はモデルで自転車乗りのREN君を誘って街へとこぎだした。REN君は愛車のキャノンデール・ジキル、僕はコナの29インチバイク「LAVA DOME」にまたがって。
 丸の内、銀座、青山、表参道。空いた都心の道をMTBで駆け抜ける。今どきのMTBは、たとえフルサスペンションモデルでも、ペダルをこぐ力をロスせず、しっかり推進力に変えてくれる。MTBが「重くて進まない」というのは去の話なのだな、と思わされた。そして今や標準的な装備となっているディスクブレーキは、ストップ&ゴーの多い町なかを走るときには絶大な安心感を与えてくれる。
 そしてなんといっても、アップライトなライディングポジション!視界は広く、身体はラクだ。乗っていると自然と開放的でアクティブな気分になる。段差を見つけると思わずスタンディングスタイルを取り、、フッとフロントタイヤを持ち上げてしまいたくなる。MTBに乗るということは、それ自体が「遊び」のようなものなのだ。

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 裏原宿へと入り込んだ僕らは、まだ人影もまばらなキャットストリートをのんびりと進んだ。気になるショーウィンドウをスタンディングのまま覗きこむREN君。その何気ないアクションが様になる。
 コーヒー・ショップでカフェラテをテイクアウトし、陽の当たるベンチにかけてひと休み。そんなときもMTBが傍らにあるだけで、なんだかアウトドア・アクティビティを楽しんでる気分になるから不思議だ……というのは、ちょっとMTBへの肩入れが過ぎるだろうか?
 マウンテンバイクで走れば、街乗りはもっと面白くなる。いま僕は、なんだかそんな気分なのだ。

photo_Hiromitsu Yasui
model_Ren

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