1. HOME
  2. CAR
  3. Winter Drive 03_朝風呂、日の出、朝ごはん!_後編

LIFE STYLE

CAR一覧へ >

2016.03.06

編集部・ヒゴシが行く、山梨で絶景露天風呂

Winter Drive 03_朝風呂、日の出、朝ごはん!_後編

higoshi_5

 それにしても、日の出まではまだ1時間もあり、さらに平日にもかかわらず、駐車場には10台近いクルマが並んでいた。予想以上の盛況ぶりに驚きつつ、寒さから逃れるように脱衣所のある建物へ向かう。立派な建物があるわけではなく、いわゆる大きなプレハブ小屋のような場所だが、今回のようなシチュエーション(早朝ドライブ、山の上にある温泉、エトセトラ……)においては、かえってそういう安普請のほうが玄人っぽい感じがして、なんとなくウキウキしてしまう。
 そんな浮ついた気持ちで露天風呂へと向かう。脱衣所とのあいだの戸を開ける。湯船が目に飛び込んでくる。一瞬、空に湯船が浮かんでいるように見えた。ほんのり白んできた空は厚い雲に覆われているが、湯船には大勢のお客さんが日の出を今か今かと待ちわびている。お湯はあまり濁りがなく、効能書によると、どうやら強アルカリ性とのこと。いわゆるヌルヌルする感じのお湯ではなく、さらりとしているのが特徴だ。顔を上げれば眼下に広がる甲府盆地。すっくと立ち上がって下界を見下ろせば、自分も盆地を構成する山のひとつになったかのような、壮大な一体感があった。

higoshi_3

陽はまた昇る? 昇って!

 そして迎えた午前6時55分。事前に確認していた日の出の時間だ。もうすっかり夜は明けているが、陽の光は見えない。そこから待つこと数分。雲間を照らす、おてんとさんが現れた。それにしてもどうして人は朝日を見ると手を合わせたくなるのだろう? もちろん僕も例に漏れず、かじかむ手を合わせて拝んでおく。あらかた撮影し終わったら、ゆっくりお湯に浸かって芯まで暖まろう。きっと冷えきった手や足は痛く感じるんだろう。そのあと、朝ごはんの卵かけごはんを撮影して、キャプチャーも撮りに行かないと……。
 などと考えていると、みるみるうちに空は厚い雲に覆われていく。一度脱衣所に戻って様子をみようと待機していると、いつのまにか外はみぞれ混じりの冷たい雨。視界もすっかり悪くなってしまった。
 しかし、ここで落ち込まなくていいのが早朝ドライブのいいところ。まだ朝の7時過ぎである。時間はたっぷりあるから、いくらでも予定を立て直せる。むしろ、このくらいの軽い気持ちで楽しみたいものだ。
 平安時代の女流作家、清少納言の随筆、「枕草子」で最も有名であろう第一段には、次のような一節がある。「冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず〜」。現代風に言えば、「冬は早朝がいい。雪なんて降ったら言うまでもなく最高!」くらいのことだが、日本人ってやつは、1000年前でも、同じような思考回路だったというのは感慨深い。 
 温泉に入り、朝日を見て、卵かけごはんを食べる。こんなに日本的な朝の過ごし方はほかにあるまい。このドライブプラン、外国人に意外とウケるかも? オリンピックイヤーの2020年には、外国人旅行者による早朝ドライブが流行っている……といいんだけどなぁ。

higoshi_4ほったらかし温泉/山梨県山梨市矢坪1669-18 ☎0553-23-1526
硫黄泉に比べて刺激が少ない強アルカリ性の天然温泉。年中無休で日の出の1時間前にオープンし、22時まで営業。中央自動車道・勝沼ICまたは一宮御坂ICよりクルマで25分。

photo_SACHIHIKO KOYAMA(STUH)

<関連記事>
→Winter Drive 01_空気が澄んでる冬だから満天の星空を見に行こう!_前編
→Winter Drive 02_道なき道もなんのその!スノーシューとSUVの素敵な関係_前編

CAR一覧へ >

  • motorimodamotorimoda
  • shopbannershopbanner
  • nc21_teikinc21_teiki
  • teikikoudokuteikikoudoku
  • one navione navi

ページ上部へ戻る