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2014.10.22

第3次ブームが本格的にやってきた!?「ミニ四駆ジャパンカップ2014」が大盛況

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お台場にリターン“レーサー”が大集合!

きっと30代半ばの男性(筆者含む)の多くが「ミニ四駆」という響きに何がしかの感慨を覚えるに違いない。80年代の終わり、子供たちの間で流行したミニ四駆とは、工作好きのオタク少年から運動会の徒競走で毎回1等賞をとるようなジャイアンまで巻き込む本当に本物のブームだったのだ。

 

 簡単に説明すると、ミニ四駆というのは田宮模型(現・タミヤ)が80年代前半から販売しているモーター駆動の玩具のこと。ステアリング機構のないシンプルな構造で、接着剤を用いずに組み立てが可能だ。ちなみに名前の通り、四輪駆動である。

同じようなモーターで動くクルマ玩具というのはそれ以前にもあっだが、ミニ四駆の新しかったところは車体を規格化し、別売りの専用グレードアップパーツを組み込むことで、自在にチューナップできたところ。子供向け玩具のクルマにマシンセッティングという概念を持ち込んだのだ。

 そして、手間とお金をかけて仕上げた愛車を走らせる場所といったら……そうサーキットだ。ミニ四駆は専用サーキットで速さを競う合うことでさらに奥深いホビーへと進化していく。子供の頃は何気なくやっていたミニ四駆のセッティング、いま思うと、まるで実車さながらの作業だった。パワーアップ、グリップ力アップ、低重心化、軽量化、高剛性化、低フリクション化、慣性モーメントの低減、重量バランスの調整等々、ミニ四駆で遊んでいるとそういう高度な概念が自然と身に付いてしまう。つまるところいっぱしの“モーター”スポーツなのである。

また、全国規模で行われた華やかな公式大会もブームを大きく後押しした。当時、伊勢丹や松坂屋、そごうといったデパートの屋上で開催された大会には小学生の筆者も友達とドキドキしながら参加した記憶がある。

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このミニ四駆、これまで2度、爆発的なブームとなった。筆者が経験したのは80年代後半のいわゆる第一次ブームだが、その10年後、90年代後半にも再び社会現象ともいえるブームを巻き起こす。96年に行われた公式大会「スーパージャパンカップ’96」では全国14会場を合わせた動員総数が30万人以上というとてつもない数字を記録している。世代がすっかり入れ替わっているのに再びブレイクするというのは、このミニ四駆という玩具が時代を問わず普遍的な面白さを備えているその何よりの証である。

 

そしてここ数年、またしてもそのミニ四駆がブームになりつつある。3度目のブームの主役は大人。そう30代の“元ミニ四駆少年”たち。10月19日、現在のミニ四駆公式大会において最大のイベントである「富士通 乾電池 提供 ミニ四駆ジャパンカップ2014」がお台場 MEGAWEBで行われたので、その模様をお伝えしよう。

 

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今度のブームの中心は30代を中心とした元ミニ四駆少年だが、親子参加など、年齢幅は広く、若い女性も多々見受けられた(速い人も多い!)

 

DSC_1141_238本大会に参加したマシンの一台。ステアリング機構を持たないミニ四駆は各レーンを仕切る壁に添うようにしてコーナリングする。そのため前後には壁との接触抵抗を減らすためにローラーが取り付けられている。全長や幅、車高、モーターや乾電池、ローラーの数などはレギュレーションによって規定されている。

 

ジャパンカップというのは読んで字の如く、全日本選手権にあたる。 99年以後、ブームの終息もあってしばらく開催されていなかったが2012年に復活。これが引き金となって子供の頃にミニ四駆に夢中になった世代が続々とリターンしているという。2014年はこれまで全国15ヵ所でエリア代表戦を行い、このお台場MEGA WEBはその最終戦。真のチャンピオンが決定される。参加は当日受付のため、会場は朝から大混雑。早々に定員の2800名に達し、受け付けが締め切られる大盛況だった。

 

ミニ四駆レースに年齢や性別は一切関係なし!

ミニ四駆のレースというのは基本的にマシンがすべて。一度マシンをコースに放ったらドライバー(?)は基本的に見ているだけ。本番コースを走らせられるのはレースだけの一発勝負なので、ポイントを的確に見極めて対策を練るセッティング能力が求められる。

もっとも、あらかじめ用意されたグレードアップパーツを購入して組むだけでもマシンの特性は大きく変わるので、特別な工作技術がなくても“勝つ”マシンは作れる。そのパーツも数百円で買えるものがほとんどで経済的な負担だって少ない(ハマると結構な出費になるのはどの趣味も一緒だが……)。ミニ四駆が年齢、性別、体力、器用・不器用を問わず楽しめる大きな理由はまさにココ。この日、もっともレベルの高いオープンクラスで優勝したのもじつは女性である。

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今大会のコースがこちら。全長232mのコースを5周して競われる。勝敗は5台同時に走り、順位によって決める。このコーナーとアップダウンが連続するコースをトップクラスのマシンは平均時速約20㎞で駆け抜ける。コースアウトは一発失格なので、車体をいかに安定させたまま高速で走らせられるかがカギとなる。

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5人同時にマシンから手を放すことでレースがスタート。レース中で唯一、オーナーのテクニックが介在する部分。その後の命運はすべてマシンの仕上がりにかかっている。

 

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今回のコースで最大の難所となった「フジヤマチェンジャー」とよばれるセクション。急角度で坂を上りながらレーンをチェンジするもので、多くのマシンが登りきったところでジャンプ→コースアウトしていた。路面に車体の一部を接触させてスピードを落とすブレーキ装置のセッティングや重量バランスを整えたりすることでクリアが可能。

 

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モーターだけでもトルク型や高回転型などグレードアップパーツが無数に用意されている。これらを駆使してマシンの仕上げを競うことがミニ四駆レースの本質である。

 

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オープンクラス2160名の頂点に立ったのはご覧の通り若い女性だ。ミニ四駆レースに性別や年齢によるハンデはないのである。

 会場で話を聞いてまわると、いまのミニ四駆はひとつのコミュニケーションツールとして機能しているところがうかがえて興味深い。コースを常設している全国各地のミニ四駆取扱い店は「ミニ四駆ステーション」と呼ばれ、練習場所であるとともに情報交換の場ともなっている。そこで知り合った者同士でジャパンカップに参戦、そんなグループが非常に多かったのだ。ミニ四駆はすでに30年の歴史をもつホビー。速く走らせるためのノウハウがしっかり構築され、速くなるためにはベテランレーサーとの交流も欠かせないという。もちろん、ミニ四駆による親子間のコミュニケーションも盛んだ。

この手のホビーはユーザーが増えれば増えるほど相乗的にどんどん面白くなってゆくもの。実車で得た知識や経験も存分に活かせる「世界最小のモータースポーツ」。来季のシートは模型屋に行けばすぐにでも獲得可能。皆様の参戦お待ちしています! (文と写真=佐藤旅宇)

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同じステーションで遊んでいる内に仲良くなったというこちらのグループ。女性というとメカに弱いという偏見を抱きがちだが、趣味で服飾を手作りする人も多く、意外と抵抗はないのだとか。実際、一番左の女性は一次予選をきっちり突破した実力者。

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こちらがその女性の手掛けたマシン。ルックスでも本人のスタイルを自由に投影できるところが面白い。

 

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こちらの二人もステーションで知り合った仲間だという。右の男性は何と66歳。息子さんが夢中で遊んでいるのを見て自分もやってみたくなったとか。

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回路を自作し、キャノビー全体をLEDで発光させるようにしたカスタム。ベテランは速さとは直接関係ないこうしたギミックにもこだわる。

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カップルでの参加も目立つ。男性はやはり子供の頃に夢中になったリターン組。女性の方は彼氏の影響で始めたものの、いまはマシンも自分で作製するそう。

 

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歴代のマシンが壁一面に張り付けれらたオブジェ。当時のブームを知る世代にはたまらない。これまでに400種類以上のモデルを販売し、その販売台数は1億7000万台以上(!)ともいわれている。

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同時開催された美しさを競う「コンクールデレガンス」の出品車たち。これも元ミニ四駆少年にはお馴染みのイベントだが、筆者はペプルビーチで毎年開催される本家の存在を知る遥か以前にミニ四駆を通じてこういうクルマの評価基準があることを学んだ(笑)

 

 

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