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小林夕里子

小林夕里子

11カ月前 - 2016.07.12

桃の家カフェ『ラ・ペスカ』

いつかこの人生に幕が下りるとき、
三途の川の向こう岸に、
「最期に一つだけ食べてよいぞ」
とご馳走がいくつか並べられているとしたら、
私は迷わず“それ”に向かって泳ぎ出すだろう。
丸くて、女の子色で、産毛みたいな細かい毛がフサフサと愛らしく、
かぶりつくと繊維がバリバリと壊れる快音と、
溢れんばかりの甘~い汁がお口いっぱいにジュワッ! 

あるとき、あまりにそれが好きすぎるので
不思議というか不安になって母に打ち明けたところ、
「そういえばあなた、離乳食が桃だったわねえ」
ですって。
あぁスッキリ。
へんな病気じゃなかった。
三つ子の魂百までだ。
これで心置きなく“桃色”の人生を突き進めるというものだわ。

だけど過ぎたるはなお及ばざるがごとし。
私には、学生のころ不二家のホームパイを好きになりすぎて毎晩もりもり食べていたら
あるときからパッタリ口が受け付けなくなって未だに尾を引いている、という苦い経験がある。
桃に、それがあっては決してならない。
だからときにはネクターに浮気したり、
缶詰の食べ比べに走ったりしながら、
けれどここ数年はまた果実そのものにどっぷりと溺れている。

というのも、何かの雑誌で私の桃讃歌を目にした親戚の叔母さんが、
夏になると山梨産のおいしい桃を一箱送ってくれるようになったのだ。
猛暑で弱り始めた私の体に、一か月ほどかけて毎日ひとつずつ消化されていくピンクの宝石。
たっぷりの食物繊維のおかげでお通じもよろしく、肌の調子もイイ感じ。
私の血は桃でできているのよ。(夏限定。)

そんなだから、
桃を使ったメニューばかりが並ぶという山梨の期間限定カフェ『ラ・ペスカ』のことは
もちろん知っていたけれど、
叔母さんが送ってきてくれる桃を来る日も来る日も頬張っていると、
それで私の桃欲はほぼ満たされてしまうため、
「あーだこーだ手を加えるよりさ、やっぱり素材をそのままいただくのが一番じゃない?」
なんて偉そうなことを言って行かずじまいの夏が、気がつけばもう三つくらい過ぎたのだった。

そんな私でしたが、先日、ついにピンク色の誘惑に負けて、
桃の里までバイクを走らせました!

 

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▲この日の相棒はTRIUMPH AmericaLT
大陸を想わせる存在感ながら、小さめ女子でも無理なく付き合えるニクいやつなのだ♪

 

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▲到着♪

 

こちらは、農業生産法人「ピーチ専科ヤマシタ」によって営まれています。
平日の午前中だというのに、すでに老若男女で賑わってる!
ほとんどの客のお目当ては、
この桃農家で大切に育てられ、収穫されたばかりの新鮮な桃を丸ごと1個使ったパフェ。
その名も、”ピーチジュエル”!!

 

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はぁ…もう、なんてかわいいんだキミってやつは!!
頂を飾る乳白色のうずまきから、グラスの底にトロリと眠るシロップまで、
すべての構成要素が桃を引き立て、邪魔をせず、
それでいてお口の中で調和する幸せよ!

 

ピーチジュエルを食べるとき、
人はこの、魔法のように愛らしい果物を愛でる気持ちそのものを食しているのです。
目頭が熱くなりました。
神様仏様、いつか三途の川の向こう岸は、ピーチジュエルでお願いします!

 

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★ 桃の家カフェ『ラ・ペスカ』 ★

山梨県山梨市正徳寺1131-1
http://www.momo-net.co.jp/business/cafe/

 

小林夕里子…ライフスタイルエッセイスト。「アクティブ&ナチュラル」をキーワードに、執筆やメディア出演を通じてバイクのある暮らしの喜びを女性の視点から発信。モーターサイクル×アウトドアブランド「nomadica」代表。

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