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小林夕里子

小林夕里子

5カ月前 - 2017.02.28

南インドカフェ紀行【2】インドの中のフランス

バイクにクルマ、三輪タクシーのオートリキシャ、
自転車、馬、歩く人…。
手段を別にする人々が同じ道の上にごちゃっと混ざり合い、
ほんのわずかな隙間をめぐってわれが先にと競い合う。
そんなエネルギッシュな街の中ではつい忘れそうになるけれど、
この国はかつて、ヨーロッパ諸国による植民地権争奪戦の舞台であった。

 

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その証拠にインドには今、7つの「連邦直轄領」というのが点在している。
そのひとつ、ベンガル湾に面した元フランス領の「ポンディシェリ」にやってきた。
だって、名前がなんとなくおいしそうな響きだし、
宿から150キロという、ロードトリップに程よい距離感。
そして何より、当時の面影そのままにフランスさながらの風景が残っているという。
フランスといえばカフェ。
ステキカフェの予感しかしないんである!

 

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世界遺産の地マハーバリプラム経由で、ポンディシェリに到着。
青い空と、青い海。
まさにインドのコート・ダジュール。
バイクで走りたーい!!

 

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偉大なるガンジー像、”ポンディシェリ”バージョン。
しっかしどこもかしこもガンジー像。
この国にはガンジーさんがいったい何人いるんだろうか?
なんて考えながら、突如現れたフランス街に戸惑いながら歩いていたら、
中庭がとってもステキなカフェを発見!
わたしのカフェセンサー(お腹)も激しくビコビコ(グーグー)鳴っていることだし、
早速入ってみましょうか。

 

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カフェの名は「Villa Helena」。
どこか懐かしい趣の建物はフランス領時代、つまり200年も前につくられたものだ。
産婦人科や女性教師寮など、主に女性のための施設として機能したのち、
ときを経て現在のゲストハウス&レストランになったのだと、
居合わせたフランス人オーナーが教えてくれた。

 

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キターーー!!
カプチーノです。
ノンシュガーです。
まちがいなく、フレンチカフェです!
スプーンに添えられたメレンゲにもおフランスが漂っている♡

 

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トレビアンな鰆のポワレ。
ズバ抜けた新鮮さに港町の底力を見る。
しかし、恐ろしく切れ味の悪いナイフと、
ほうれん草のアクの強さはインドど真ん中(笑)。

 

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で、この人がオーナーさん。
チャラ男に見えて、若手のやり手。
日本のマンガ文化をこよなく愛する好青年は、

「アリガト~」
「オイシ~」
「ヒメサマ~」

と、自慢の語彙力を披露したあと、
「日本っぽくダブルピースで撮りたい!」と、わたしを笑顔で殺したため、
こんなベタなツーショットに…(まあイケメンだからよし)。

 

チェンナイの雑踏から一転、心静かなカフェタイム…のはずが、
インドの中のフランスで、まさかの現代ジャポニズム。
だけど、人も文化も、三層に重なったカプチーノも、
まぜこぜになった瞬間って、どうしようもなく胸が躍るの!
そうして今日も喜々として、
デンジャラスな人混みの渦へと帰るのだった。

 

小林夕里子…ライフスタイルエッセイスト。「アクティブ&ナチュラル」をキーワードに、執筆やメディア出演を通じてバイクのある暮らしの喜びを女性の視点から発信。MOTOアウトドアブランド「nomadica」代表。

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