1. HOME
  2. MOTORCYCLE
  3. MOTO NAVI創刊15周年特別企画「モーターサイクル・ヒーローズ」01_スティーブ・マックイーン

NEWS

MOTORCYCLE一覧へ >

2016.06.04

役柄のままに人生を駆け抜けた銀幕のモーター・ガイ

MOTO NAVI創刊15周年特別企画「モーターサイクル・ヒーローズ」01_スティーブ・マックイーン

硬派な演技と存在感で世界中の映画ファンを熱狂させたスティーブ・マックイーン。
プライベートではバイクやクルマをこよなく愛したモーター・ガイとして知られている。
そのマックイーンを愛してやまない、トイズマッコイ・岡本代表に話を伺った。

steve左/STEVE McQUEEN_スティーブ・マックイーン
1930年生まれ。本格的アクション俳優として世界中の映画ファンを熱狂させた。代表作には『荒野の七人』、『大脱走』、『ブリット』、『ゲッタウェイ』、『タワーリング・インフェルノ』、『ハンター』などがある。モータースポーツを愛し、セブリング12時間耐久レースなど数々のレースに出場した。1980年死去。
右/マックイーンがレースなどで乗ったトライアンフTR-6トロフィー。このマシンは岡本さんが同モデルをベースに作り上げたスーパーレプリカ・モデル。エンジン、カム、ブレーキ、エキゾーストまで完璧に再現している。現在もレースに参戦している実働車でもある。

 捕虜収容所を脱走し、草原を疾走するゴツいオートバイ。やがて目の前に、行く手を阻む鉄条網が現れる。大きくアクセルを捻り、加速したマシンは空中へとジャンプ。見事に柵を飛び越え、走り去っていく。
 1963年に公開された映画『大脱走』で、映画史に残るアクションシーンとなったこの場面は、たとえバイク好きでなくとも知っているはずだ。そしてバイクで脱走を試みる主人公、アメリカ兵のバージル・ヒルツを演じたスティーブ・マックイーンは、この映画で押しも押されもせぬ大スターとなった。『ブリット』『ゲッタウェイ』『ハンター』など、数々の作品に出演したマックイーンは、1980年、50歳という若さでこの世を去ったが、今なお世界中の男たちを魅了し続けている。アメリカンプロダクツの復刻メーカー「トイズマッコイ」代表の岡本博さんもその一人だ。
「最初にマックイーンを知ったのはアメリカの連続ドラマ『拳銃無宿』。マックイーンが賞金稼ぎ役で、ウィンチェスターM1892のバレルとリアストックを切り落として短くしたランダル銃を持って撃つんだけど、これが流行って、当時は玩具がいっぱい出てた。まだ幼稚園だったけど、僕も銀玉鉄砲のランダル銃で遊んでいた。『大脱走』を観たのは10歳のとき。アニキと一緒に映画館に行ったのを覚えてますよ」
 第二次世界大戦中、ドイツ軍の捕虜になった連合国の兵士たちが、収容所からの脱走を試みるというストーリーを描いた『大脱走』は、実話を元にして作られた映画だ。だが作品のクライマックスとなる冒頭の場面は、運転テクニックに優れたマックイーンが居たからこそ実現したシーンだろう。そしてもしこのバイクスタントがなかったら、大脱走はあれほどの大ヒット映画にはなっていなかったかもしれない。
「あのシーンでマックイーンが乗っているのは、61年式のトライアンフTR6トロフィーをドイツ軍仕様に改造したもの。彼はバイクでもクルマでも、基本的にすべてのシーンを自分で運転しますが、あの大ジャンプのシーンに限ってはバド・イーキンスという、マックイーンの親友でもあるスタントマンが飛んでいる。本人はやると言ったけど、監督やスタッフからどうしても勘弁してくれと言われ、諦めたようです」
 じつは岡本さんは後に、このバド・イーキンスと共同で、映画と同じ61年式のTR6トロフィーをベースにした『大脱走』仕様のマシンを製作している。(『大脱走』で使われたTR6トロフィーもバド・イーキンスが改造したもの)ルックスはもちろんのこと、エンジンやブレーキといった機関まで忠実に再現したスーパーレプリカは、現在も岡本さんが所有している。
 そして岡本さんのガレージにはこのTR6だけでなく、オフロード走行を好んだマックイーンが乗ったTR6トロフィーやホンダ・エルシノアなど、ゆかりのあるバイクが複数台収まり、ときには自身がオフロードレースなどで走らせているという。単なるコレクターではなく、その趣味やライフスタイルまでマックイーンに倣っているのだ。「マックイーンはバイクの運転がとても上手で、当時はオフロードレースにも頻繁に出場していました。ただし本名で出ると大騒ぎになるので、
〝ハービー・マッシュマン〞という名前を使っていたんです。忙しいのでいつも突然レース場に現れて、ぶっつけ本番で出場していたようなんだけど、それでも走れちゃうのは運転に関して並々ならぬセンスがあったからでしょうね」
 マックイーンのバイクのテクニックは、71年に公開されたドキュメンタリー映画、『栄光のライダー(ONANY SUNDAY)』やホンダのオフロード車、エルシノアのCMなどで見ることができる。砂漠や草原でウィリーし、ジャンプし、カウンターを決める。洋の東西を問わず、有名な俳優でありながら、ここまで自在にバイクを操れる人物は今も昔も、マックイーンをおいてほかにいないだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この続きやその他のモーターサイクル・ヒーローズはぜひMOTO NAVI本誌をご覧ください!
本誌は、AmazonFujisan.co.jpですぐご購入出来ます。またはデジタル版でもお手持ちのデバイスで手軽にお楽しみ頂けます。

写真/阿部昌也
イラストレーション/岡本 博
取材協力/トイズマッコイ

<関連記事>
→MOTO NAVI創刊15周年特別企画「モーターサイクル・ヒーローズ」02_仮面ライダー/藤岡弘、
→MOTO NAVI創刊15周年特別企画「モーターサイクル・ヒーローズ」10,11_阿部典史&加藤大治郎

MOTORCYCLE一覧へ >

  • nc21_teikinc21_teiki
  • teikikoudokuteikikoudoku
  • shopbannershopbanner
  • one navione navi

ページ上部へ戻る