MOTORCYCLE

【人柱に】頭にブレーキランプ生活、はじめました【なってみた】

海外のクラウドファンディングサイト、「INDIEGOGO」で紹介されていた
ヘルメットマウント式ブレーキランプ、「BRAKE FREE」。
人柱になるべく出資したモトナビ編集長ヒゴシが、インプレッション!

文と写真/日越翔太(Moto NAVI)

2018年6月のこと。たまたまどこかのサイトで面白いものを見つけた。
「ヘルメットの後頭部に取り付けるブレーキランプ……?」
説明書きを読むと、どうやらこの「BRAKE FREE」というアイテムは、加速度センサーを内蔵したストップランプで乗車中のバイクの動きを感知し、走行中はテールランプとして、減速時にはストップランプとなる後付け式のヘルメットマウントのランプとのことだった。充電式なので配線などの手間がなく、簡単にクルマのようなハイマウントストップランプをバイクで実現できてしまうスグレモノ……という触れ込みであった。

(上のスクリーンショットはクラウドファンディングサイト、「INDIEGOGO」の該当ページ。もちろん出資は締め切られている)

夜間走行が多く、これは面白いと思った僕、Moto NAVI編集長のヒゴシはすぐに出資を決意。とはいえ、べらぼうに高いわけではないが現物を見てもいないし、そもそも手に入るかすらわからないものにお金を出す不安はあったが、いつかなんらかのネタになるだろうと自分に言い聞かせ、本体(BRAKE FREE本体と充電用USBケーブル、ヘルメット用マウントパーツ1点)+別売のマウントパーツ2点、それから送料で約15,000円出資したのだった……。

時は流れて今年、2020年の春。やっと届くという連絡がINDIEGOGOから来た。進捗状況を伝えるメールが時折届いていたものの、正直もうこれダメなんじゃ……? と思わせる展開もあった。欠陥が見つかったので設計をやり直すだの、工場のクオリティが低すぎるから工場を改めて探すだの、発送準備中に新型コロナ騒ぎで大変だの……。こちらとしては正直、出来はどうであれ、確実に届いてくれさえすれば文句は言わないつもりだったので(それがクラウドファンディングってことで)、手元に来るまでは正直ドキドキしていた。
だが、実際に商品が手元に届き、開封し、いろいろ触っているとその不安はふっとんだ。これがなかなかどうしていい出来なのだ。

手のひらサイズの本体。表面はABS樹脂かなにかで、裏側は硬質プラスチックっぽい素材。イマドキのスマホくらいの重量だが、取り付けると特に重さは感じない。

スイッチは上部にひとつだけ。1回押すと電源オン。あとは押すごとに3種類の点灯パターンが選択できる。長押しでオフ。10分くらい放置していると一時的に消灯する機能も。

底部にUSB Micro-Bコネクタあり。ゴム製のフタ付きでここから充電する。個人的にはPCもスマホもType Cの僕としてはちょっとだけ不満。

マウント用パーツはヘルメットに3M製強力両面テープでくっつける。私物のSHOEIのZ-7BELLのBULLITTに接着したが、どちらも問題なし。

静止状態。これはいちばんシンプルに光るモード。発光時には赤色LEDが点滅する。

加速度センサーを反応させて発光させた状態。ガツンと明るいのでかなり目立って安心。暗い夜道だけでなく、日中でもしっかり存在をアピールできてそう。あと、親指すごく短くてかわいい。

……と、まぁこんな感じのものを頭にくっつけて約4ヵ月。ほぼ毎日バイクに乗り、乗車時には必ず使っている。そのなかでいくつか気づいたことがあるので、今後もここで報告していこうと思う。需要がどのくらいあるかわからないが、どこかにいるであろうガジェット好きライダーの参考になれば幸いだ。

BRAKE FREE公式サイト www.brakefreetech.com