MOTORCYCLE

プロの洗車技術にコーフンしたい

文/日越翔太(Moto NAVI) 写真/高柳 健 取材協力/ReBORN

足まわりの美しさにこだわる
洗車職人が文字通りピカピカに仕上げてくれる!

きれいなバイクに乗りたい。ライダーの多くがそう思っているはずだ。自宅ガレージで保管できているようなライダーならともかく、マンションやアパートに住んでいるライダーには、どこで洗うか問題に頭を悩ませている人も多いはずだ。

そんな迷えるライダーにオススメの洗車専門店は東京の東側を走る東武亀戸線、小村井駅のすぐそばにあった。その名も、「ReBORN(リボーン)」。愛車が生まれ変わるくらいきれいになるということか。小村井という激レア駅そばという立地と佇まいが相まって、隠れ家的というか、知る人ぞ知る感に胸がときめいてしょうがない。

代表の三宅慎一さんは30代前半で独立し、リボーンをオープンさせた。以前は整備士として働きながら、ミニバイクレースにも打ち込んできた生粋のバイク好きである。

「バイク屋さんに“ちゃんとキレイにしとけよ”みたいなことを言われたことはありませんか? でも、バイクを洗えるところって意外と限られますよね。洗う場所ないんだから文句言うなよ! って僕は思っちゃったんです」と笑う三宅さん。

手にブラシやウエスを持ち、淡々と洗車していく様子はまさに職人。足まわりが肝心と、徹底的にブレーキパッドのカスを落とし、チェーンを一コマずつ洗い、スイングアームを磨いていく。車両の状態(年式や塗装の具合など)に合わせてどんなケミカルが使えるのか、水をかけても大丈夫なのか、逐一判断していく。

「僕、洗車が好きなわけじゃないんです。汚いバイクが嫌いなんです。それにしてもこのMT-01は汚いな……(笑)」。

通常なら1台しっかり洗って所要時間は約2.5時間ほど。舐めてもいいくらいピカピカになったスプロケットに思わずため息がもれる。これでお値段は8,640円。これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれだが、この輝きの前では、その金額も安く思える。

いつもでこの状況が続くかはわからないが、来たるべき日に備えておく。海の中で波を待つサーファーのように、ライダーはきれいなバイクとともに、自由に走り回れる日を待とう。

BEFORE

この撮影の30分前まで、雨の中を往復2時間ほど走っていたので、元々の汚れ+ドロドロ状態だった撮影車両(ヤマハMT-01)。「こんなに汚いホイールある!?」と言わんばかりの鋭い眼光で足まわりから攻めていく三宅さん。この車両の場合、生産から10年ちょっと(07年式)の旧車というほどではない車両なので、ケミカルも多用して汚れを落としていくが、もっと古く塗装が弱くなっている車両の場合は、できるだけ水も使わないようにすることもある。

SHOP INFO

ReBORN(リボーン)

ネイキッドやSSなどを中心としたバイク専門の洗車ショップとして18年にオープン。重量級のクルーザーなどは要相談。作業内容によって料金と作業時間が異なるが、全車種共通で、90分/5400円から。6,000円/月の洗車し放題プランもある。

10:00~22:00、完全予約制(時間外は応相談)
東京都墨田区文花3-22-14 M&Mビル
03-6326-9780
peraichi.com/landing_pages/view/reborn-31