MOTORCYCLE

フラットトラック世界選手権が開幕!

新型コロナウイルスの影響で延期されていたフラットトラック世界選手権がチェコで開幕した。
我らが日本の星、”MASA”こと大森雅俊選手の活躍やいかに!?

文/高梨達徳(Moto NAVI Cars) 写真/Petr Makušev(FIM)

2020年10月3日に、ヨーロッパはチェコにて世界初のフラットトラック・ワールドチャンピオンシップがスタートした。開催地は首都プラハから約100kmほど東にある、美しい中世の街並みが残る都市、パルドゥビツェだ。

フラットトラックとは、ダート(未舗装)のオーバルコースをリアタイヤをスライドさせながら駆け抜ける爽快なレースで、本場アメリカでの人気はもちろん、近年では多くのMotoGPライダーがトレーニングの一環として取り入れており、ヨーロッパを中心に注目を集めている。新型コロナウイルスの影響により、延期および観客を2000人に制限されて行われた開幕戦だが、世界中から26人の腕自慢が集まり、世界一の称号をかけて激しい争いを繰り広げた。実はその中に、なんと日本人も参戦しているのだ。

Moto NAVI(モトナビ)の連載企画、「MOTORCYCLE MAN」に登場した世界一のスライドマスター“MASA”こと、大森雅俊選手。18歳から海外のレースに参戦し、2016年にスペインで開催された「Superprestigio」というフラットトラックイベント内のスライドコンテストで優勝。フラットトラックの本場であるアメリカでは、日本人唯一のナショナルゼッケンを所有し、MotoGPライダーのマルク・マルケスも日本を訪れた際には必ず会いに行くほどリスペクトしているライダーだ。

予選8位と上々のスタートを見せた大森選手だが、決勝レースは9位と初の表彰台獲得は次戦にお預け。

大森選手が所属するスペインを本拠地に活動しているhonda.artboxからは、もうひとりの日本人ライダー、オカダ・ヒデユキ選手が参戦。他の選手との接触もあり20位となったが、こちらもポイントを獲得。これまで日本のメディアへの登場もなく、謎に包まれた選手だが期待度は抜群だ。

昨今のコロナ禍により、全3戦での開催となったフラットトラック世界選手権。来たる10月17日には、ドイツのディーデンベルゲンで第2戦が開催予定。要注目だ!