Moto NAVIがガレージハウスを作ったら
Moto NAVIがプロデュースしたガレージハウス、「HOMA GARAGE」。
2019年秋に開催した披露イベントの模様とともに、物件の内部を紹介する。
※Moto NAVI 2020年2月号に掲載された記事を再編集したものです
文/日越翔太(Moto NAVI) 写真/三浦孝明
一緒にガレージハウスを作りませんか、という打診があったのは2018年夏のこと。その相手が全国の工務店を対象としたハイエンドなデザイン・設計支援サービスを行う住宅プロジェクト、HOMAだった。
それから1年半。HOMAとMoto NAVIによって動き出した企画は、建築場所の選定やデザイン決めなどさまざまな行程を経て、19年9月に千葉県一宮町に「HOMA GARAGE」として完成した。そして同年11月上旬、ついにお披露目会を開催することとなったのだ。
薄い雲が広がったイベント当日。午前の部の開始時間が近づくにつれ、趣味性高めのバイクやクルマが続々と集まってくる。カワサキのZ900RS、ヤマハ・ナイケン、空冷のポルシェ911にオリジナルのマットグリーンにオールペンされた日産マーチ etc……。バラエティに富んだ駐車場を見ているだけでも面白い。
そんな個性的な乗り物を愛する参加者のみなさんを、ゲストでエッセイストの国井律子さんとともにHOMA GARAGEに招き入れる。大きな物件ではないが、ガレージをメインとしたセカンドハウスとしてなら十分な広さと設備を誇り、なんといっても主役のガレージは堂々たる存在感を発揮しながら来場者を受け入れた。
午前、午後とHOMA GARAGEに集まった来場者からは、「図面で見るよりガレージが広い」「土間がいい」「ガレージから部屋に入れてラク」などと、実際に目にしてこその感想が飛び交う。本誌スタッフでさえ、ガレージがイメージしていたものよりも広く感じ、物件が売れるまではここでイベントを開催したり、撮影できないかと妄想してみたり……。
なお、来場者の中には10数年前にここ一宮にセカンドハウスを建て、19年夏に完全移住したという男性も参加していた。「一宮は風向きなのか潮の流れなのか、そんなに塩害がないんですよ」。海のそばに住むうえで避けては通れないのが塩害。先輩移住者がその不安をサラッと吹き飛ばしてくれた。
生活の拠点をふたつ構えることで生まれる、まったく新しい暮らし。都市部ではなかなか実現できないガレージハウスも、郊外まで足を伸ばせば叶えられるかもしれない。このHOMA GARAGEがそんな2拠点生活のきっかけになれば幸いだ。
HOMA GARAGE
homa-p.com/motonavi/