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2015.12.02

オートバイに乗るときだけ入るスイッチがある

MOTORCYCLE WOMAN -オートバイのある人生- Special 古澤 恵[モデル]前編

いくつもの二輪雑誌やテレビで活躍中の古澤 恵さん。業界随一の“乗れる”モデル兼ライダーとして人気の彼女に、大好きなバイクの魅力についてをあらためて語ってもらった。

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ただまっすぐ走ることがおどろくほど難しい

 東京都内、環七沿いにあるバイクショップ『メイズモーターサイクル』のガレージで、見事なバーンナウトを見せてくれた古澤 恵さん。華やかな容姿と、リアルなバイク愛が伝わるキャラクターで、ライダーから絶大な支持を集める人気モデルだ。愛称は〝ぐぐ〞(余談だが、筆者は彼女と長年の付き合いであり、ここからは、普段から呼び慣れている「ぐぐちゃん」の名で、原稿を進めることをお許しいただきたい)。
 ぐぐちゃんがドラッグレースへの挑戦を始めたのは2013年。アメリカ発祥のドラッグレースは、1/4マイル(約400m )の直線を、いかに速く駆け抜けるかを競う、シンプルかつ明快な競技だ。参戦しているのは、ハーレーダビッドソンによるドラッグレース『V. D. A(Vツイン・ドラッグ・アソシエーション)』シリーズ。主催団体を立ち上げたのは、彼女が日頃からお世話になっているメイズモーターサイクルの代表・齊籐 正さんであり、シリーズの公式ライダーとして誘われたことが、参戦のきっかけだった。
「400mを走るドラッグレースって、すごく単純じゃないですか。だから最初は、ただ真っ直ぐ走るだけで、何が楽しいんだろう?って思ってたんです(笑)。普通に自分にもできるっしょ、みたいな。でもやってみたら全然できなかったんです。ほんと全然っできなくて! それが悔しくて悔しくて、仕方なかった」
 ドラッグレースはルールこそ単純だが、実際にマシンを真っ直ぐ走らせるだけでも至難の業。グリップ力を高めるために、スタート前にバーンナウトを行ったり、シグナルに合わせてスタートのタイミングを計るなど、ライダーには高度なテクニックが求められる。しかも、日本にドラッグレースのコースはほとんどなく、日常的な練習はまず不可能だ。
「レースは年に数回しかないのに、いつもぶっつけ本番で、毎回やり方を忘れた、ってなるんです(笑)。バーンナウトは最初、メイズさんのガレージで練習しました。マシンが動き出しちゃって、お店を壊しそうになったりもして(笑)。レーサーのポジションは全然違和感なかったんですけど、タイミングを合わせるのとか、すごく難しいんですよ」
 レースを主催する齊籐さん曰く、ぐぐちゃんをレースに誘った理由は「性格も走りも男っぽいから」。スタートの技術などまだ未熟な部分も多いが、アクセルの開けっぷりに関しては、天性のものがあるそうだ。
 経験と共に、マシンもより高度なレース仕様となり、徐々に成績も残せるようになってきた。彼女の参戦に触発されて、ドラッグレースを始めた女性ライダーもいるという。
「もともとは、争いごとも面倒くさいし、すべてが面倒くさいって性格だったんです。でもバイクと出会って、変わったかも。自分に負けず嫌いなところがあるのも、バイクに乗るようになって知りました。今でも、走るのは怖いんですよ。ツーリング取材とかでも、前日は『何かあったらどうしよう』ってドキドキしてるし、レースもスタート直前まで、『あ〜、出なきゃ良かった』と思ってます。でも実際に乗ると、スイッチが入るから大丈夫なんです」

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好きなことを仕事にしたらラッキーしかなかった

 ぐぐちゃんは新潟県出身。19歳で中免を取り、20歳で大型二輪免許を取得した。もっと前からバイクへの興味はあり、二輪雑誌を読みふける一風変わった女子高生だったが(笑)、家族から「女の子はバイクに乗っちゃダメ」と止められて、高校卒業まで乗れずにいたという。
「免許はお姉ちゃんと一緒に取りに行ったんですけど、ずっと『危ないから乗るな』って言われてて。親がバイクを許したのは、最近じゃないかなぁ。その後妹も免許を取って、3姉妹が全員バイク乗りになったから、諦めたんだと思います(笑)」
 オフロード車に憧れがあり、最初に手に入れたバイクは、ホンダのCRM250。その後、店先でひと目ぼれしたハーレーFXRも衝動的に購入した。この2台は、10年来の愛車として今も乗り続けている。
 20代前半で東京に出ることを決めた理由も、またバイクだった。
「バイクが好きすぎて、バイク屋さんで働こうと思ったんです。いつもバイク雑誌を見てて、その世界が楽しそうだったから、働くなら東京だろうと。でも表に出る仕事じゃなくて、メカニックとか裏方の仕事をやりたかったですね。それで最初に面接を受けたのが、二輪用品店のナップスだったんですけど、落ちて。落ちた理由は、就職活動だからちゃんとしなくちゃ、ってスーツで面接を受けたことだと信じてます(笑)」
 その後、友人に誘われ、モデルの仕事を始めた。最初は人前に出ることにためらいもあったそうだが、すぐにレースクイーンのシーズン契約が決定。そこから活躍の場が広がり、気がつけば二輪業界にも、モデルとして関わるようになっていた。
「最初はメカ的なことを学びたくて東京に出てきたんですけど、この仕事を始めたら、そこはもう人にお任せしようって考えが切り替わって、むしろ勉強しないようになりました(笑)。いまやってるドラッグレースも、マシンや仕組みを理解した方がいいんだろうけど、私の場合は多分わかるとそっちに気を取られて、逆に怖くなっちゃう気がするんですね。だからあまり知識は入れず、アクセルを開けるのに専念してます」

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古澤 恵/MEGUMI FURUSAWA
レースクイーンからモデルの仕事を始める。『バージンハーレー』、『東本昌平 RIDE』など多数のバイク雑誌に登場するほか、TV『大人のバイク時間 MOTORISE』(BS11)にアシスタントとしてレギュラー出演中。現在の愛車はハーレーダビッドソンFXR-S、ホンダCRM250、ヤマハYZF-R1。2013年からドラッグレースシリーズ『V-TWIN DRAG ASSOCIATION』に参戦している。

文/齋藤春子 写真/峯 竜也

→MOTORCYCLE WOMAN -オートバイのある人生- Special 古澤 恵[モデル]後編

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