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2016.03.27

World Launch Report DUCATI XDIAVEL

海外試乗記 Vol,2-ドゥカティ Xディアベルにサンディエゴで試乗する

昨秋のミラノショーでドゥカティが発表した新たなクルーザー・モデル、Xディアベル。
そのインディヴィデュアルなスタイルは既存のディアベル譲りだが、開発者が「同じなのはタイヤだけ」と豪語するほど、その中身は革新されている。
“ロースピード・エキサイトメント”を謳う新型に、MOTO NAVI編集長がサンディエゴで試乗した。

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ロースピード・エキサイトメント

ちょっと大げさに言うならば、2011年に登場したディアベルの存在は、ドゥカティというブランドの立ち位置を大きく変えてしまった。それまでのドゥカティの核を成していたDNAは、「速さ」と「美しさ」だった。それはまさにイタリアン・ブランドらしい価値観だったと言っていい。
 しかしロー&ロングなフォルムと、流麗な美しさとは対極のアグリーなデザインが与えられたディアベルは、それまでのドゥカティのイメージを覆すようなモデルだった。ボローニャ訛りで"悪魔"を意味する車名のごとく、従来のドゥカティ的価値観の中ではまさに異端と言うべき問題作だったのである。
 だがディアベルは多くのバイク乗りから注目され、じっさい売れた。つまりハーレー・ダビッドソンをはじめとするクルーザー・マーケットへのドゥカティのアプローチが成功したということだ。それはディアベル・オーナーの多くが、ドゥカティを初めて選んだ新規層だったということからも分かる。 
 それから5 年、昨秋のミラノショーでドゥカティが披露したのがこの「X(エックス)ディアベル」だ。その車名はディアベルの派生モデルという印象だが、じつはドゥカティにとっては、単に派生モデルに留まらない意味を持つモデルだという。
 そのXディアベルの国際試乗会が1月下旬、アメリカ・サンディエゴで開かれた。例年、ドゥカティの新型試乗会はスペインやポルトガルなど、欧州圏の温暖な地域で行われることが多いのだが、その舞台にアメリカ西海岸のサンディエゴが選ばれたことにも、Xディアベルの"狙い"が現れている。
 テストライドの前夜、サンディエゴの港に浮かぶ大型クルーザーで行われたローンチではマーケティング・マネージャーであるステファノ・タラブージから、Xディアベルのコンセプトについて「ロースピード・エキサイトメント」と説明された。つまりディアベルが切り開いた世界観をさらに深化させ、足を前に投げ出すポジションにより、さらにリラックスした余裕のあるライディングを愉しめるというのが、Xディアベルの目指すところなのだ。
 加えてプレゼンテーションでは、Xディアベルにとって大きな意味を持つという「5000、60、40」という3つの数字も紹介された。「5000」とは、搭載される水冷1262㏄L型ツイン・エンジンの最大トルク発生回転数。これはドゥカティのエンジンとしては極めて低い回転数で、このトルキーなエンジン特性こそ「ロースピード・エキサイトメント」のカギとなるものだ。
「60」とは、ライダーの体格や好みに合わせて設定可能なライディング・ポジションの数。4段階のフットレスト位置、5種類のシート、3種類のハンドルバーが用意され、これらの組み合わせによりポジションを幅広くカスタマイズすることが可能だ。そして「40」とは、Xディアベルの最大バンク角を表している。クルーザー・モデルとはいえ、スポーツモデルと遜色ないダイナミックな走りを提供することが、やはりドゥカのドゥカたる所以なのだ。

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スポーツバイクのように

テストライドはサンディエゴのダウンタウンからメキシコとの国境に至る、一般道、フリーウェイ、ダイナミックなワインディングロードを含めた往復約250㎞ほどのコースで行われた。この時期、朝晩は涼しいが、晴れれば日中は20℃を超える、絶好のライディング日和となる。
 ホテルの前にずらりと並べられたXディアベルは、すべてブラックで統一されている。スタンダードモデルは艶消し、「S」モデルは艶ありという違いはあるもが、ブラック以外のカラーは存在しないのだ。ここにもXディアベルがこれまでのドゥカティとは一線を画した、"クール"な世界観を構築しようとしていることが見てとれる。
 240/45ZR17という極太のリアタイヤ、ボディ右サイドの低い位置から突き出した2本のエキゾーストパイプ。そのルックスはディアベルよりさらに凄みを増している。さらにLEDを配したヘッドライトまわりなど、各部の仕上げや質感も一段と向上している。
 755㎜という低いシートに跨がり、足を投げ出すようなポジションに身を任せて走りだす。かつては盛大だった、エンジンや駆動系のメカニカルノイズは低く抑えられていて、心地よいエキゾーストノートだけが耳に届く。これはドゥカティが初めて採用したベルトドライブの恩恵によるところが大きい。いっぽうベルト駆動になっても走りのダイレクト感がスポイルされていないのは、ドゥカティスタが安心すべきところだろう。
 156hpのパワーと13・1kgmのトルクを誇る新設計のテスタストレッタ・エンジンは、「ロースピード・エキサイトメント」の触れ込み通り低回転から十分なトルクを発するが、やはりその本領を発揮するのはスポーティに走らせたときだ。中高速のコーナーが続くマウンテンロードでは、強力な制動力を備えるブレンボ製ブレーキで減速させ、ワイドなタイヤを路面に押し付けるようにリーンさせると、深いバンク角を保ちながら、車体をまったく接地させることなくコーナーを抜けていく。いわゆるクルーザー・モデルとは一線を画した身のこなしは、まさにネイキッドスポーツそのものだ。
 ドゥカティがクルーザーというカテゴリーに本気で挑んだこのXディアベルは、これまでイタリアン・ブランドに縁のなかった多くのライダーの興味を惹くだろう。今回のテストライドでひとつ気になったのは、身長173㎝の僕にはポジションがやや大きすぎ、手足を意識的に伸ばすようにして乗る必要があったことだ。日本人の標準的な体型を鑑みて、6月予定の導入時には的確にアジャストされていることを望みたい。

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XDIAVELウェブサイト→http://www.ducati.co.jp/bikes/diavel/index.do

→海外試乗記 Vol,1-ドゥカティ スクランブラー SIXTY2、バルセロナで初試乗!

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