1. HOME
  2. MOTORCYCLE
  3. MOTORCYCLE MAN -オートバイのある人生- Vol.37 摺本好作[イラストレーター]①

LIFE STYLE

MOTORCYCLE一覧へ >

2015.03.17

好きなことしかやらない、それが人生の鉄則

MOTORCYCLE MAN -オートバイのある人生- Vol.37 摺本好作[イラストレーター]①

mnman02
やわらかな情感があふれる、独特のイラストレーションと文章で長年に渡りオートバイファンを魅了してきた摺本好作さん。いまも尽きることないもの作りへの情熱と、バイクへの想いを聞いた。

描きたいと思うバイクは人の存在感があるもの

 温かみのあるイラストと手書きのコメントで綴られた、ツーリングレポートやレース観戦記。幾多の二輪雑誌を飾ってきた、摺本好作さんの作品に影響されたバイク乗りは数多い。また、摺本さんの描くプラモデルのインストラクション(組み立て説明図)を見て育った昭和の模型好き少年、紙で作ったとは思えないほど精巧な、摺本さんのペーパークラフト本に熱中した工作少年は、日本中に数えきれないほどいるはずだ。
 現在、摺本さんは群馬県渋川市に居を構え、木工を中心に工作活動に取り組んでいる。以前ほどのハイペースではないが、乗り物にまつわるイラスト制作も継続中。そしてもちろん、現役のバイク乗りである。
「いまは、自分が好きだと思うものしか描けないですね。若い頃は、仕事なら何でも描いたけど、だんだん融通が利かなくなった(笑)。もともと新しいバイクや、飾られているバイクを描くのが好きじゃないんです。使われているバイクには、乗る人や作る人の匂いがあるんですよ。そういうバイクじゃないと、僕はワクワクできないし、その気持ちって、絵に出ちゃいますからね」
 摺本さんは、これまで3冊のモーターサイクル・スケッチの著作を発表している。85年発行の、48歳で敢行したBMW・R80GSでの日本一周の模様を収めたスケッチ集『ぼくとバイクの二人ごと 日本一周ツーリング』と、40台以上乗り継いだ自身のバイクについてイラストと文章で綴った『摺本好作のバイク・イラストレイテッド 僕が駆ったバイクたち』。翌86年に出版された、鈴鹿8耐取材の模様を600枚もの書き下ろしイラストで纏めた『SUZUKA8hours 1978-1983 鈴鹿8時間耐久の軌跡』の3冊だ。
 複数所有する愛機の中で、現在のメインバイクは著書にも登場する58年製のBMW・R50。84年に日本一周したR80GSも、当時のスタイルのまま仕事場に佇んでいる。
「いまは週に2回、ジムで筋トレをしているんだけど、それは80GSのセンタースタンドが掛けられなくなったからなんです。バイクに乗れなくなったらどうしようもないからねおかげで腰がしっかりしてきて、いい感触で乗れていますよ」
 バイクに乗った途端に、20歳は気持ちが若返る、と笑う。乗り始めた頃と、オートバイに対する気持ちはまったく変わっていないそうだ。
「僕はこれまで、一度も就職することもないまま、一人でずっと好きなことをやってきた。常に好きなことしかやらない、というのが、人生の鉄則みたいになっているんです」

profile
摺本好作/KOSAKU SURIMOTO
1936年三重県生まれ。大学浪人時代から模型工作の記事を雑誌に掲載。1958年からプラモデルの組み立て説明書を書き始め、多数のプラモデルメーカーの仕事を請け負う。1968年からバイクのイラストを描き始め、各バイク誌にイラストルポなどを掲載。バイクにまつわるスケッチ集も3冊出版する。2003年から群馬県渋川市に工房を構え、現在も木工作を中心にもの作りに取り組んでいる。

文/齋藤春子 写真/峯 竜也

→MOTORCYCLE MAN -オートバイのある人生- Vol.37 摺本好作[イラストレーター]②

MOTORCYCLE一覧へ >

  • Dainese Group_Type E_Black_2017Dainese Group_Type E_Black_2017
  • motorimodamotorimoda
  • nc21_teikinc21_teiki
  • teikikoudokuteikikoudoku

ページ上部へ戻る