誰かはやく輸入して! 日本で乗りたい2台のアメ車
クルマはエコの時代だなんて言うけれど、やっぱりタフで、デカくて、カッコいい方がいい。
そんな「これぞアメリカン」な2モデルが、2021年にアメリカで発売される!
文/高梨達徳(Moto NAVI Cars)
近年のアウトドアブームや車中泊ブームに合わせて、車内空間が広くエンジンがパワフルなクルマが人気となっている日本。働くクルマとしてのニーズも根強いトヨタのハイエースはもちろん、トヨタのランドクルーザーシリーズやランドローバー・レンジローバー、メルセデスのGクラスなどの四角いクルマを街中で見かけることが多くなりました。そんな中、ワイドでロングなボディに広い荷室を備えたアメリカ車に再び注目が集まっているのをご存知でしょうか?
元々、広大な国土をワイルドに使って遊ぶのが得意なアメリカ人にとって、クルマは重要な遊び道具のひとつ。トルクがある大きなV8エンジンをドロドロいわせながら道無き道を進む4WDや、泥だらけのまま荷台に何でも積み込めるピックアップ。いい波を求めて海岸線を旅するサーファーに人気のバンなどは、アメリカン・カルチャーを語る上でなくてはならないもの。雑誌や映画で見かけては、その自由を感じる暮らし方に憧れたものです。
さて、そんな「アメ車」の中でも、本国のみならず世界中から注目を集めている2つのモデルが2021年に発売を予定しています。まずは久しぶりの復活となる「フォード・ブロンコ」。1966年に発売が開始された初代はショートホイールベースのコンパクトなボディの本格的なクロカンモデルながら、丸目のヘッドライトなどキュートなルックスは旧車市場でも人気。“アーリーブロンコ”と呼ばれ、プレミアム価格で取引されています。2代目以降はピックアップトラックをベースにしたSUVとなり、モデルチェンジをしながら5代目まで販売されていましたが、1996年に生産終了。実に24年ぶりに新型が投入される予定です。
初代をイメージした丸っこいヘッドライトにポップなカラーをラインナップしていたことから、街乗り系SUVなのかと思いきや、ところがどっこい。荒野を豪快に走り回るムービーが公式サイトで公開されました。動画では主に2ドアモデルが豪快に駆け回っておりますが、4ドアモデルやカジュアルなブロンコ・スポーツなるSUVモデルも販売される模様。2016年に日本市場を撤退してしまったフォードを購入するのは一手間かかりいますが、日本での店頭価格にも注目です。
次にご紹介するのは、フルサイズSUVの「シボレー・サバーバン」。その大きな車体にビッグブロックエンジンを搭載した、The アメリカンな1台。90年代に製造された四角いボディの2モデルは、サーフィンやスノーボードといった横乗り系スポーツ好きの間でも人気を集め、日本でもよく見かけたものです。
2021年モデルは、フロントまわりのデザインを一新。これまた19年に復活したブロンコのライバル車、ブレイザーに採用された大型のグリルやシャープなヘッドライトを組み合わせています。エンジンは相変わらず大排気量の5.3Lや6.2LのV8エンジンを搭載。バイクでも家でも何でも引っ張って走れそうです。
シボレーと言いますかゼネラルモーターズは、コルベットなど日本でも複数モデルを展開していますが、さすがに日本の交通事情にはマッチしないので、正規での輸入は考えにくいところ。並行輸入されるのは早くても2021年の後半になると考えられます。