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北のボ日記 #9「成り成りて、成り合わぬところ“多々”あり」

壊れているところ。足りないところ。
そんなのところばかりのボルボS80と暮らすアサカワ。
今回はそこらへんのお話をしましょう。

文と写真/淺川覚一朗

ロングドライブや、大きなトラブルなど、おおごとの数々から始まったこの連載ですが、もちろん日々いろんなことが起こります。というか、そもそもこのボルボS80が僕のところに来たときから、物語は──というか、残念なことやガッカリなことはたくさん、本当にたくさんあったのです。まあ、そういうお値段でしたから。

北のボ日記 #0
「さようならBMW、こんにちはボルボ」

もちろん、そんなことは何もかも織り込み済みで始まった、ちょっと古いクルマとのカーライフです。直さなければいけないところも、新しくしなければいけないところも覚悟の上です。

とりあえず、見た目に「壊れてる」ところや「足りない」ところがどうしても気になってしまいます。
例えば、トランクリッドの裏の三角停止板のホルダーは、片方が壊れていて停止板も失われていた状態でした。

しかも、合成ゴム系の接着剤でくっつけようとした痕があったりと、ひどいものです。テンションをかけてホールドする構造の部品を接着剤で、ってそれはあんまり無理ですよ。

このへんは、ディーラーで普通に部品が出ます。また、トランク下のスペアタイヤのスペースに、オリジナルの停止板が転がっていたのもラッキーでした。

ボルボ純正の停止板は、ケースがこれでもかってくらいに真っ赤っかで、緊急停止してトランクを開けたとき、後続車からの視認性も高そうです。こういうところも“安全オタク”なボルボというメーカーの姿勢が顔を覗かせているように思います。

そして、見るからに「無かった」ものがもうひとつ。
給油口のキャップの“ビヨヨ〜ン”です。リッドにキャップを置いたり引っ掛けたりする場所が無いので、これはちょっとわずらわしい。

もちろんディーラーで普通に出る部品ですが、その場合、キャップとコードはセットになっています。

ネットオークションやフリマサイトにはコードだけのコピー品も出回っていますが、これを機会にディーラーのサービスフロント氏とラインを作れたら、と思って正規品を発注しました。

前オーナーのシェフ氏あたりは「ディーラーだと高いだろ?」なんて言うのですが、どのパーツでも必ずということはありません。むしろ、ものによっては正規品よりも高い値段で出回っているコピー品もあるくらいなので、正規品の値段の確認は必要、ゼッタイ!

そして、手頃な中古品をなかなか見つけられずにいるのが、注意書きがビリビリになってしまっている助手席のバイザーです。機能には問題無いのですが、これはなかなか貧乏くさいです。かといって、注文するにはなかなかのお値段なので、気長にオークションとかで探しているところです。

そして、どうせ何か出てくるのだろうと、我が師ニッキーの秘密基地でボンネットの中を探ってみたら、正直ちょっと呆れました。

エアクリーナーは元より交換するつもりで、純正より安価なボッシュ製のものを用意していたのですが、裏のウレタンが……ボロボロでした。これ、どれだけ放置されてたんでしょうね?

まあ、こういうのも中古車道楽の機微の一つではあります。

そして、小ネタをひとつ。スマートキーとしては早い時期のものが採用されているボルボS80ですが、敷地内のガレージのシャッターを閉めても、部屋の窓からドアの開閉ができるくらいの電波強度があるので、リレーアタックの防止に金属缶を用意しました、関西の人にはおなじみの「炭酸せんべい」の丸缶を。

なかなか優秀ですよ。蓋を閉じた缶を片手に持った状態でドアノブに手をかけても、ビクともしません。

さて、振り返りのお話がしばらく続きましたが、流石に雪の画像をお見せするのは最後になりそうです。「サイレントヒル」じゃなくて、三月のスーパーの駐車場だったりしますが。

著者紹介
淺川覚一朗
じつは旧「NAVI」当時から隅っこで描き続けている古株。「Moto NAVI」では「バリ伝」「ララバイ」のストーリーボードを書いたり、現在は書評「Moto Obi」を連載中。ライター稼業の一方で、北海道美唄市の「地域おこし協力隊」として業務委託を受け、同市の“役場の人”として街おこしに取り組んだり、観光情報を発信中。