MOTORCYCLE

40半ばのシェフがおんぼろバイクでサーキットを目指す件 #3<3/4>

なんとかエンジンのオーバーホールを終えた元・本誌編集部員であり現イタリアンシェフのトミヤマ。
XS-1の解体で涙を流していると突然救いの手が!
わらしべトミヤマの悪運やいかに。

文/冨山晶行(トラットリア築地トミーナ) 写真/冨山晶行 アドバイザー/後藤 武 協力/新関律雄、池上浩平、新井洋一

わらしべトミヤマ、後期フレームGETだぜ!

解体したフレームを眺めつつ、「細くないっすか?」というトミヤマに、「ヤフオクで太い後期型のフレームと交換希望って出してみれば? 初期型フレームはタマ数がないから、反応する人いるかもよ」とゴトーさん。早速ヤフオクに『貴重な初期型フレーム。3G5などの後期型フレームと交換希望』と出品してみたところ、ヤフオク出品期限である7日目の前日に奇跡の連絡が!

質問欄にメッセージが! 『3G5のフレーム交換できます』だとう! 神はいたのだ! また店の片付けをさぼり、クルマにフレームを積み込んで豪雨の中、指定の場所を目指して東京を東へ。深夜に高速を走りながら、ドキドキが止まらない。ただの寝不足か血糖値がおかしいのか不整脈かもしれないけど……。
1時間ほどクルマを走らせてたどり着いたある町の商店街で、フレームを交換に応じてくれた池上浩平さんとコンタクト。さっそくフレームを拝見するとものすごくキレイ。

新旧フレーム物々交換に応じてくれた池上浩平さん。新関さん同様、ヤマハが大好きとのこと。東京、よみうりランドにほど近い秘密基地にて、雨の降るなか後期型のフレームと交換に応じてくれた。ちなみに秘密基地の生存スペースは入り口から1.5mほどしかない。あとはすべてバイクとパーツ。天国か。

不漁の今、市場で偶然ビカビカのサンマを見つけたようなもの

➀/フレームのパイプ径からして全然違う。当然後期型の方がフレームは重くなる。シート下の補強も初期型にはないもの。②/某倉庫に数十年放置されていた車両で、ベース車のメーターは走行距離たったの1072kmだった。いったいどうやって入手したのだろうか?

  「このフレームのバイクは走行距離は1000kmだったんです。長年倉庫で保管されていた書類無しの1980年式です」
不漁の今、市場で偶然ビカビカのサンマを見つけたようなもの。XS-1と比べると明らかに太くて逞しい!昭和の団地妻みたいなフレーズが出てきてしまうほど。嬉々としてフレー ムを交換し、帰宅する頃には遠くの空が白んできていた。

次回は「エンジンと! フレームが! 再合体!」です。
お楽しみに!