MOTORCYCLE

40半ばのシェフがおんぼろバイクでサーキットを目指す件 #3<2/4>

なんとかエンジンのオーバーホールを終えた元・本誌編集部員であり現イタリアンシェフのトミヤマ。
XS-1の解体で涙を流していると突然救いの手が!
今回はホイールに着手です!

文/冨山晶行(トラットリア築地トミーナ) 写真/冨山晶行 アドバイザー/後藤 武 協力/新関律雄、池上浩平、新井洋一

迷えるオジサンの前にホワイトナイトが現れた!

築地トミーナのランチタイムにLOCで知り合った新関律雄選手がご来店。お食事のあと、なんとXS650レーサーの製作で何か手伝わせてほしいとの申し出が! 新関選手は90年代初め、テイスト オブ フリーランスのDOBAR-1クラスで自作のヤマハRD400レーサーを駆り、チャンピオンになった伝説の人。恐縮しつつ、図々しくもホイールのスポーク張りの相談をしたところ、協力を快諾してくれた。こんなことってある?
せっかくの申し出を無下にしないよう、さっそく仕事をさぼって新関さんのお宅に伺い、スポーク張りのレクチャーを受けた。実は自分でやってみようと思っていたのだが、「初見で張るのは無理がある」という新関さんの言葉通りだった。ハブのセンター出し、振れ取りともにかなり根気と繊細さを伴う作業に、まったく手伝えず新関さんを見ているだけ。その後、フロントスポークの部品を間違えて購入したことが発覚。フロントは部品がそろった後日作業していただけることに。新関さんの優しさに甘えて日が暮れるまでお邪魔してしまいました。お土産の無農薬野菜も美味しくて、新関さん、この場を借りて感謝申し 上げます。

伝説のRD乗り、新関選手とスポークを張りなおす

➀/ご厚意に甘えさせていただいた新関律雄さんは、90年代はじめに盛り上がったレース“テイスト オブ フリーランス”にて自作のRD400を駆り、OBAR-1クラスでシリーズチャンピオンに輝いた伝説の人。現在はLOCにTX750で参戦中。そんな方に組んでもらうなんて、トミヤマは幸せ者です(涙)。

②/なんとアルミのHリムは新関さんからのいただき物。ありがとうございます。まず使用するスポークの本数とニップルの本数を確認する。 ③/スポークには取り付け角度の浅いものと、深いものの2種類がある。まず使用するのは角度の浅いスポーク。

 

④/リアハブのスポーク用の穴に、角度の浅いスポークを外側から内側に、ひとつおきの穴に差し込んでいく。逆側も同様に差し込む。 ⑤/スポークの先端をリムに差し込み、ニップルで固定していく。軽く止める程度にしないと、ハブのセンター出しで苦労することになる。

 

⑥/残った角度の深いスポークを、ハブの内側から外側に向かって差し込み、先に刺したスポークと交差するようにリムにニップルで固定する。⑦/ハブとリムがまっすぐ、かつ真ん中にあるよう調整するためにホイールバランサーを使う。専用の振れ取り台もあるがこれで十分とのこと。

 

⑧/振れの公差は前後、左右とも2~3mmと言われているが、実際はもっと少ないほうがいい。調整は縦振れから。計測しながら調整する。 ⑨/ハブがリムのセンターに来ているか、まずはスケールを使って確認する。ちなみに締めこんでも元のリムは変形せず緩めれば戻るそう。

 

⑩/縦振れの調整。マイクロメーターの数字を見ながら、歪みの大きい箇所のニップルを締めこんでいく。締めこむとハブ中心に変形する。⑪/次にリムの側面にマイクロメーターを当てて、横振れを調整する。右を締めると右側に、左を締めると左側に寄る。振れは0.3㎜! ⑫/なんとタイヤまで組んでいただいた。使用するタイヤはブリヂストンのBT46。LOCのエントラントの多くが使用している。⑬/ホイールバランスのとり方も教えていただいた。手を離して動かない状態がバランスの取れている状態。わかりやすい。

 

⑭後日、正しいスポークをお送りしてフロントも組んでいただいた。感謝。一緒に走れるよう頑張ります。綺麗なFZ750とヨタハチが印象的なステキなガレージでした。

次回は「わらしべトミヤマ、後期フレームGETだぜ!」です。
お楽しみに!