MOTORCYCLE

ほんとうにきもちがいいバイクセレクション #絶版車

モトナビが独断と偏見で選んだ、中古で買える
本当に、気持ちいい、バイクを6台、ご紹介しよう!

文/Moto NAVI

太ももより細いかもしれない

YAMAHA SDR ¥450,000~¥850,000程度(参考中古車価格)

言わずとしれた軽量スポーツネイキッド。たとえでもなんでもなく、ちょっと鍛えられた太ももよりも細い車体にイマドキのライダーはきっと驚くはず。でも乗るとその驚きはさらに倍。たかが200cc、たかが34psと思うなかれ。「軽さは七難隠す」という我が国に古くから伝わるバイクことわざの意味を深く知るだろう。にしても最近、値上がりしすぎじゃないですかね? 筆者は10万円で買ったのに。いまはどこでどんなオーナーに乗られているんだろうか……。

 

そのうち気にならなくなる

TRIUMPH THRUXTON(900CC) ¥700,000~¥1,600,000程度(参考中古車価格)

乗ればわかるのだけれど、ポジションがちょっと変なのが900cc時代のスラクストン。一般的なイギリス人(いまの時代、何を以って一般的とす るかは置いといて)には合うのかもしれないが、アジアンな日本人には遠いハンドル、妙ちきりんなバックステップ、サイドカバーが内ももに当たるため、ニーグリップできないガソリンタンクの三重苦。でもね、そんなことすぐに気にならなくなる。なぜならカッコいいから。美人は3日で飽きる? それはウソだね。

 

見た目で判断すんじゃねぇ

KAWASAKI ZZ-R1200 ¥400,000~¥700,000程度(参考中古車価格)

目指せ300km /h! を合言葉に恐竜的進化を遂げてきたメガスポーツ。でも、そのサイズ感や超高速走行のイメージから、なんとなく避けてるライダーもいるはず。しかし、メガスポーツの長所は何と言ってもその乗りやすさにあると、モトナビは断言する。だって300km /hなんて、出す場所も機会もないから、そもそも一般のライダーには関係ない話じゃん? 抜群の安定感に収まりの良いポジション。ハンドリングも軽快でUターンもラクラク。騙されたと思って乗ってみて。ただ、ほかの車種の60km/hの感覚で走ると、ZZ-Rだと80km/hは出てるのでご注意を。

 

わすれじのボーイズ・レーサー

DUCATI SCRAMBLER CAFERACER ¥1,000,000~¥1,250,000程度(参考中古車価格)

あれ? これ現行車じゃないの? と思ってしまうけれど、いつのまにかカタログ落ちしていた一台。スクランブラーなのにカフェレーサーという設定てんこ盛りの複雑な出自ながら、レスポンスの良いエンジンと軽い車体が織りなすハーモニーは格別のひとこと。どっちつかずの微妙な立ち位置とは裏腹に、街乗りにツーリング、何しても楽しくてたまらない。素のスクランブラーより断然こっちを選ぶのがモトナビ流。二輪版チンクエチェントは君に決まり!

 

シーラカンスとイチョウ

ROYAL ENFIELD BULLET 500 EFI ¥500,000程度(参考中古車価格)

遅い。走行中のメカノイズがひどい。ガチャガチャうるさくて不安になる。ボルトオンで付けられるカスタムパーツなんて皆無。だが、一般的なライダーが安心して気持ちよくなれる領域でその個性を十二分に発揮できるバイク。それがロイヤルエンフィールドのブリット500。高速をかっ飛ばすなんて使い方には全く向いていないが、下道でのんびり景色を楽しむ派なら最良の相棒となるはず。工業製品としてもイマドキのバイクと違って作りが単純なので、末永く整備しながら付き合えるのもうれしい。変わらないことが魅力だなんて、まさにシーラカンスやイチョウみたいなものか。

 

グッバイ、違和感!

HONDA AX-1 ¥300,000~¥600,000程度(参考中古車価格)

かつてはずいぶんトンチキなデザインだと言われていたものの、デュアルパーパス、アドベンチャーモデル全盛の令和3年にこいつを見ると、ここから全てが始まったのではないかと思うほど完成されたデザインであることに気づく。オフ車寄りの見た目どおり、コンパクトで軽く、足つきも良好。パワーも必要十分で、何の気負いもなく走り出せる。大型のキャリアを備えるので、ツーリングだって快適そのもの。走攻守揃った死角のない一台だ。