MOTORCYCLE

レゴ ブロックのBMW M 1000 RR、作ってみた #3

レゴ®ブロックのBMW M 1000 RR作りに、モトナビ編集長が挑戦!
やっと足まわりを組むところまでたどり着いた第3回。ゴールが見えてきた!?

文と写真/日越翔太(Moto NAVI編集長)

足まわりさん、こんにちは!

レゴ®ブロック初心者の筆者、モトナビ編集長ヒゴシがレゴ®テクニック BMW M 1000 RRに挑戦するシリーズの第3回は、念願の足まわり作り。

※初回、第2回はこちら
レゴ ブロックのBMW M 1000 RR、作ってみた #1

レゴ ブロックのBMW M 1000 RR、作ってみた #2

ちなみに「2」を終えた時点でのM 1000 RRはこんな感じ。

……どう見てもまだバイクと呼べるシロモノではなく、ブロックが固まった何かだ。作っている側としてはエンジン作りやチェーンで駆動するギミックは面白かったのだが、いかんせん地味は地味。絵的にもエンジンとフレームだけではバイク感が薄すぎた。

しかし! 今回はいきなりリアの足まわりという、バイクのカッコいいとこがギュッと詰まった部位から始まるので、筆者も思わずウッキウキ。イントロなしのサビから始まる曲みたいだ。

というわけでスイングアームのできあがり。スーパースポーツならではのぶっといスイングアームがそそる! なお、肉抜きされた部分はステッカーで再現。本当に肉抜きされていたら、それはもうブロックではなくプラモデルになってしまうので、この手法で正解だと思う。

そしてこのあたりから、だんだん入り組んだ部位にブロックをはめ込むシーンが増えてきた。各ブロック同士の接続時に軽くロックがかかるようになっている(差し込んだあとにほんの少し凸部の先が広がって引っかかる)ので、狭い部位だとなかなか差し込めずひと苦労。

とはいえラジオペンチなんて使えばブロックに傷がつくし、ピンセットでは差し込むのに力が足りない。ま、実際は力で差し込むのではなく、凹部に対し、凸部を斜めにスライドさせて差し込むようにするとスポッとハマるなどコツがあるのだが。

あと、思わず「どっち!?」と言いたくなるブロックも頻出するので気が抜けない。ま、ちゃんとマニュアル読めばわかることなんだけど、つい気を抜くと間違えてがち。すぐに気付けばとくに問題はない……と思っていたあのときの自分を問い詰めたい。

というのも、スイングアームは左右別々に組むのだが、ほぼ同じ工程の繰り返しなのでマニュアルを雑に読んでしまっていた筆者。左右が無事に組み上がり、リアサスペンションを取り付けている最中でふと気づく。

スイングアーム上端のパーツの高さが違うのだ。

赤丸で囲んだのがスイングアーム上端なので、このパーツは左右対称でないとおかしいはず。ここの高さが左右で違うわけがない。そう気づくと同時に、チェーンの張り具合がおかしかったわけも知る。当初、チェーンのパーツ数を間違えた(予備パーツがあったので)のかと思ったのだが、スイングアームそのものの取り付け位置を間違っていたせいで、チェーンが伸ばされすぎていたのだ。なんたる不覚。

その後しばらく、できるだけバラさずにどうにか修正できないかを試みるも、上下左右複雑に噛み合うことで強度を出しているので、こっちを外すにはあっちを外し、さらにそっちをああしてこうして……とやっているうちに、素直に工程をさかのぼるしかないと自省。

けっきょく、リアサスをバラし、その取付け部をバラし、スイングアーム左側をバラし、マニュアルを再度熟読し、いちからやり直して位置を正すことに。注意力不足からくるミスはいつかやらかすと思っていたが、その後の修正含めてなかなかの回り道をしてしまったうえ、そもそもスイングアームの取り付け部分はかなり入り組んでいたこともあり、ここで大幅な時間ロスとなってしまった。

写真ではこの入り組んでる感を伝えきれないのが悔しい……!

修正後はいよいよタイヤの取り付け。おお、なんだかすごくバイクを作っている感が出てきた。そして想像以上に実車のような足まわりに惚れ惚れする。

勢いはそのままに、フロントの足まわりにも着手し、フロントフォークにフロントホイールを組み上げる。にしてもこれ、Fフォークまわりはほぼプラモデルのような作りである。レゴ ブロックのこういったキットって、もっとブロックっぽいというか、ブロックであることを推しているんだと思っていた筆者としては、本当に驚きの連続だ。

というわけで、苦節4時間半かけて「3」のパーツを組み上げたものがこちら。

おお、1枚めの写真と見比べると同じものとは思えない! 目の前にあるのはまごうことなきバイクのレゴ ブロック! ここにたどり着くまでに10時間以上かかっているが、その苦労もこれを見ればイッキに吹っ飛ぶ! もうこのまま飾っていてもカッコいいかも、と思ってしまう。ネイキッド好きの筆者としては、それもありかなと思ったり……。

さぁそして次はいよいよ後半戦、「4」のパーツ群に挑む。
「4」で組むのは、ヘッドライトなどを含むフロントのアッパーカウルにガソリンタンク、シート、テールカウルなど。早く完成した姿を見せてくれ! って、自分がやる以外それを見る方法はないんだけど。

レゴ®ブロック オフィシャルサイト
www.lego.com/ja-jp

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著者紹介
日越翔太(Moto NAVI編集長)
バイク雑誌「Moto NAVI(モトナビ)」の編集長を務めるかたわら、ホンダの広報サイト「ホンダマガジン(www.honda.co.jp/magazine/)」にも携わる。趣味はバイク(仕事?)と散歩。それからプラモデルやインテリア小物を作ること。