MOTORCYCLE

【赤い】頭にブレーキランプ生活、はじめました #3【後頭部!】

モトナビ編集長ヒゴシがクラウドファンディングで手に入れた、
ヘルメットにマウントするふしぎなブレーキランプ、「BRAKE FREE」。
使い続けるなかで気になった点を教えます。Who's BAD!?

文と写真/日越翔太(Moto NAVI)

全世界10億人のガジェット好きライダーのみなさん、こんにちは。バイク雑誌Moto NAVI(モトナビ)編集長のヒゴシといいます。思いのほか本誌読者以外の方もたくさん読んでくださっているようなので、思わずちゃんと自己紹介しました。

……というわけで文体を元に戻し、3回目となったBRAKE FREEのレビューだが( 初回はこちら2回目はこちら )、今回は前回のよかった点レビューに引き続き、悪かったところ、気になるところを紹介しようと思う。

■ 悪かったところ その1「重い(条件あり)」
やはりヘルメットに取り付ける以上、何もない状態よりは当然重くなる。たかが202g(写真参照)、されど202gである。市販のヘルメットは1300~1800gあたりがほとんどなので、いくら200gそこそこでも、割合でいえば10~15%増となるわけだ。だがこれは僕が職業柄、ヘルメットを持って公共交通機関で移動することが多いせいで気になっているのかもしれない。撮影や試乗で使用する車両をメーカーに借りに行く際、僕はヘルメットを手に電車に乗る。場合によっては徒歩と電車で合計1時間半くらい手持ち移動することもある。最近は外してカバンにしまうようにしたが、スマホ1台分くらいの重さなれど、気になるもんは気になってしまうのだ。なお、不思議なことに、ヘルメットをかぶってしまうと重さは気にならない。自宅を出る際にかぶり、出先ではヘルメットホルダーにつけておく、というライダーには関係ないことなのかも。

それにしても生活感がありすぎる1枚である。I LOVE 生活。

■ 悪かったところ その2「外したいのに外せない。外したくないのに外れる」
見出しそのまま。充電や掃除するのに外そうとしてもなかなか外れないことがある。本体を上に押し上げて外すイメージなのだが、コツを掴むまではけっこう苦戦したことも……。
一方、外すつもりはなかったのに、ヘルメットを置く際に後頭部のBRAKE FREEを壁に当ててしまって、固定用のツメが外れていたことがある。それに気づかずヘルメットを持ち上げてしまい、BRAKE FREEが落ちてドンガラガッシャーン……というのを2、3回やってしまった。もしかすると、事故ったときのために、衝撃を受けたら外れるようになっているのかもしれない(そんなに力いっぱいぶつけたわけではないけども)。前回の記事で述べたように、落としてもキズつきにくいのはいいのだが……。もちろん、走行中に落ちたことはない。

本体側のくぼみと、マウントのでっぱりを引っかけて固定する。

■ 悪かったところ その3「ヘルメットとの相性」
個人の主観だが、良くも悪くもサイバーな造形だけに、昔ながらの丸っこいヘルメットには似合わない。なお、手持ちのヘルメットのうち、SHOEIのZ-7BELLのBULLITTには取り付け用のマウントを(付属の3M製超強力両面テープで)接着してあるが、アライのクラシック・エアーと、ハリソンのジェットヘルメットにはマウントを付けていない。理由は似合わないのと、ハリソンに至ってはゴーグルのストラップのズレ防止リブと干渉してしまうからだ(下の写真参照)。なお、アライのアストロIQSHOEIのX-TWELVEも持っているが、どちらも古くなって使用頻度が落ちているのと、X-TWELVEはリアスタビライザーと干渉するので付けていない。なお、編集部にあったX-FOURTEENでも試したところ、やはりリアスタビと干渉して使用不可だった。
そもそもマウント用のパーツはBRAKE FREEひとつに対して1個しかついてこないので、ヘルメットを複数個持っているライダーはよく考えて接着する必要がある。僕の場合は、別売のマウント2個セットを買っておいたので計3個あるのだが、まぁ悩むよねぇ……。

にしても、我ながらイケてる親指をしている。

と、ここまで気になる点をつらつらと書き連ねてきたのだが、あくまで“気になる”のであって、そんなにマイナス評価してはいない。あからさまな不具合なんて何もないし、拍子抜けするほど普通に使えている。なのでとりあえずこのまま毎日使ってみて、なにかトラブルが起きたらまた報告しようと思う。少なくとも、間違いなく買ってよかったと思っているし、気になる人には自信を持って勧められる。そんなガジェットであることは間違いない!(Moto NAVI編集長ヒゴシ)