MOTORCYCLE

「バイクと出会うための本屋さん」ができました

静岡県にオープンしたバイクと出会うための本屋、「本と、珈琲と、ときどきバイク。」
気になるフレーズが並ぶその店は、果たしてどんな人が営んでいるのか?
オーナーの人となりを通して店のコンセプトにも触れたい。

文と写真/安室淳一

モノ作りからコト作りへ

先日のこと。SNSを見ていると“バイクと出会うための本屋”なる存在が目に飛び込んできた。そのコンセプトに興味を持ったモトナビ取材班はさっそく、静岡県の掛川市に向かった。
目的の店である、「本と、珈琲と、ときどきバイク。」は新東名高速道路の森掛川インターを降りて10分ほど。県道40号線から少し脇に入った場所にあった。オーナーの庄田祐一さんは以前、ヤマハ発動機のプロダクトデザイナーとして、二輪車のカラーリングやパーツデザイン、そして電動アシスト自転車を手掛けていたという。そんな庄田さんだったが、それまでのモノ作りから、バイクを知らない人たちにその魅力を伝える「コト作り」に挑戦すべく、カフェを併設した書店をオープンさせたのだ。

バイクとの出会いの場となれば

「バイクそのものはもちろん、五感への刺激や体験も含めて、僕はバイクから得られるもの全てを美しいと思ってるんです。そんなバイクの魅力を伝えたくてこれまではモノ作りをしていましたが、仕事として向き合うなかでそこに自分の想いとのズレが生じ、次第に何か他の方法、アプローチはないかと考えるようになっていきました。
そこで思いついたのが、このバイクとの出会いを作るための本屋なんです。本は誰もが気軽に読むことができ、気持ちを盛り上げることも、感性を磨くこともできる。本でイメージを膨らませた先でバイクと出逢えれば素敵だと思ったんです。2021年11月に開店したばかりですが、テーマ別での本のセット販売やレンタル、そしてバイクの展示等、さまざまなアイデアで本とバイクとカフェを繋げた魅力的な場所にして、バイクの素晴らしさを伝えたいんです」と庄田さんは話してくれた。

ライダーはもちろん、バイクを知らない、興味がない人も大歓迎。ライダーであればよりバイクを好きになれる一冊を探しに行ったり、珈琲を楽しみながら庄田さんの話を聞きに行くのも楽しいだろう。バイクに興味を持つきっかけは何でもいい。全ての人にバイクと出会う機会を作ってくれるなんて、もしかするとバイクショップよりもバイクを身近にしてくれる存在なのかもしれない。

 

SHOP INFORMATION
本と、珈琲と、ときどきバイク。
静岡県掛川市富部150-7
☎080-6364-1872
営業時間11:00〜20:00 木曜定休
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