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2016.04.06

天気の良い週末は、仲間と都心を抜け出して

大人の自転車遊び!Vol,2_自転車で キャンプへ行こう!

暮れなずむ空の下にテントを広げ、仲間と焚き火を囲うひととき。渋滞も時刻表も気にせず、排気ガスも騒音も出ない、一番自然を体感できる自転車キャンプ。一度ハマったらもうやめられません!

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自転車に乗っていざ冒険の旅に出よう

 登山などのキャンプに比べたらハードルは低いものの、この日本列島には「自転車とキャンプ」という蜜月関係を知る人はまだまだ少ない。自転車で寄り道をしながら縦横無尽に走り回り、疲れたらテントを広げキャンプをして次の日また走り出す。1日では行けない場所にまで行動範囲が広がる。こんな楽しいことをやらないなんてもったいない!ということで今回は、その楽しさと奥深さを教えるために、編集部きっての登山好きアウトドア男子・達徳選手ことタカナシくんを誘ってキャンプツーリングに出かけることにした。当日の集合場所はJR品川駅に設定。都内からのアクセスが良く、東海道新幹線も停車するので地方からの輪行自転車旅にも便利な駅だ。
 春は風がやたらと強く、自転車乗りにとっては大敵になることもあるが、この日は運よく第一京浜を南下する僕たちの背中を押す友となって手助けをしてくれた。ペダルをこがなくともどんどん進む。調子良く進み始めたが、朝起きてから何も食べていないことに気づく。「腹が減っては戦はできぬ」ならぬ「腹が減ってはペダルはこげぬ」とはサイクリストの弁。その気持ちを汲むかのようにちょうど梅屋敷駅入口交差点が現れた。何かありそうだと、国道から逸れてふらふらと商店街に入ると、「ボンカドー」という味のある文字が目に入る。ここは50年近く続いているという町のパン屋さん。店先で食べたスイートポテトパンの中には求肥が入っていて、モッチモチ。さらに「寒いけど頑張ってね」なんて優しいお母さんに応援されたら、気合が乗らないわけがない。

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実は知らない神奈川県の魅力とは?

 車通りの多い第一京浜を下り多摩川を渡れば、あっという間に神奈川県。ここで達徳選手が乗る「シャイデックTR」に間違って装着されていたリアのサイドバックを調整する。標準装備のキャリアには、サイドバッグを2段目にマウントすることによってかかとがバックに当たらないように装着できるのだ。調整後の一言が「あれ?全然カカトが当たらないッス」って、そりゃそうだ……
 そのまま南へひた走り、みなとみらいのある横浜に到着。男2人で寂しく、否、仲良く観覧車をバックにして港町に浸る。ボールパーク化構想で話題の横浜スタジアムにあるボールパークコーヒースタンドで、会話をして休憩後、中華街を抜け、少しペースアップ。横須賀街道を通って、東京湾から相模湾へサイドチェンジするために、ジワジワ上りの笹下釜利谷道路を進む。この辺から路肩がほとんど無くなるため、自転車乗りは細心の注意を。
 そして、このルートの最も難関である鎌倉霊園の激上りの峠越え。キャンプ道具を積んでのぺダリングはなかなかキツイと思いきや、フジの「TREAD 1.3」は自分の踏んだ分だけグイグイと進むし、リアに重い物を積載しても安定感がある。ディスクブレーキは下り坂でもしっかりコントロールできる。
 逗子駅近くまで来ればようやくフラットな道に戻る。事前に調べて狙っていた「葉山旭屋牛肉店」はもうすぐ。ここらへんのレストランや食堂は、ランチを挟んでディナーまで休憩時間を設けるお店もあるから、時間が読めない旅サイクリストにとって、ふらっと寄ってもお店の前で食べられるスタイルは都合がいい。良い子はマネするべし。さて、ここは創業100年という老舗中の老舗であるお肉屋&惣菜屋さんである。名物「葉山コロッケ」とコロッケサンド用の皮パンを買って、そのままサンドにする男前なお昼ご飯でガブッと腹ごしらえ。北海道産のじゃがいもを使用し一個一個手作りの葉山コロッケは、アツアツ、ホクホクで舌もお腹も大満足、エネルギーも満充電。
 その後は、海がチラチラと見える134号線を走る。ここが三浦半島であるということが分かる瞬間だ。雑誌やドラマの撮影でよく使われる葉山マリーナ、天皇や皇族の別荘地である葉山御用邸、以前SUP(スタンドアップパドル)で来た穏やかな海が広がる長者ヶ崎を通り、国道を離れ、長井水産直売所で、夕飯を買い出しに行く。キャンプの何が楽しいかって、ルート選び、ギア選びもあれこれワクワクするが、ご飯選びが最もテンションが上がるポイントである。料理番長の達徳選手は、意気揚々と鮮魚を選ぶ。とはいえ、自転車だから、さすがに鯛は買えないが、あさりやエビ、さつま揚げなどを手に入れ本日の宿泊地の海岸へ出陣だ。

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夕日が沈む砂浜で極上のキャンプを楽しむ

 繰り返される波の音と、とんびの鳴き声が聞こえるのどかな地にテントを張る。シングルバーナーにカチッと火を入れ、青い炎の上にコッヘルを載せ、山下はエビをどっかーんと入れて、スープを作り、達徳選手は、パスタを茹で上げ、ボンゴレビアンコを作る。テントの後ろを見上げると、ネイビーカラーに染まった夜空のカーテンが下りてくる共に、今日一日も終わりを告げる夕日も相模湾に落ちていく。そのグラデーションの美しさに感動しつつ、無事に旅を終えたことに乾杯! 焚き火の炎がユラユラと顔を照らし、都会の慌ただしい時間を忘れさせてくれる。美味いご飯を囲いながら、仲間と語り合う夜は格別の時間だ。
 自転車に生活道具一式を積んだスタイルは、実にカッコイイ。お金もほとんどかからないアウトドア遊びだ。テント、シュラフ、マットとシングルバーナーを積んでおけば、どこでも極上のホテルになるし、旅も自由だ。お気に入りのスポットを探して、地球上に自分だけの五つ星ホテルを見つけよう。キャンプツーリングさえマスターすれば、日本一周だって、世界一周だってできる。
 夜更けまで語らったあと、清々しい朝がやって来た。今日も天気が良さそう。さて、どこまで行こうか。

text_Akikazu Yamashita
photo_HIroyuki Ono

→大人の自転車遊び!Vol,1_街でこそMTB!
→大人の自転車遊び!Vol,3_カンパニーライドで行こう!春の房総ツーリング

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